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菜飯・田楽・仙台堀 [東京散策]

三河田楽 011.jpg


「べらぼうめ、イナゴもバッタも同じもんだ。第一先生を捕らまえて、なもしとは何だ。菜飯は田楽の時より他は食うもんじゃない。」
私が菜飯、田楽という食い物を知ったのは、漱石の「坊ちゃん」の、このくだりでした。
菜飯、田楽は東京の食べ物という思い込みに至ったのも、この小説の所為です。

しかし、探せども菜飯・田楽を供してくれる店は、東京では見つかりません。
漱石の時代にはあったけど、その後絶滅したとか、
もともと東京人の食い物では無いとか、その理由は不明です。

東海地方ではよく見かけます。
豊橋の「きく宗」は老舗ですね。
犬山の松野屋も明治創業のお店です。
金華山麓の岐阜公園内でも、季節には菜飯・田楽を供する店があったような気がします。
八丁味噌の本場、岡崎公園内にも田楽の店があったぞ。

東京で珍しく、菜飯・田楽を供してくれる店が、此処です。
門前仲町の「三河」、店名は主人の出身地だそうです。
菜飯・田楽は赤味噌文化圏の食い物かもしれせん。
 

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