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8月15日 [東京散策]

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8月15日、今年もまた九段に出かけました。
戦争が終わってから70年の歳月が経過したのですね。
これから拝殿に向かい参拝してきます。
 
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参拝後、遊就館を覗いてみます。
沖縄で使用された15センチカノン砲が展示されていました。 
昭和20年4月1日、米軍4個師団の嘉手納海岸上陸により、沖縄本島での戦闘が始まっています。
6月23日の守備軍司令官牛島中将の自決により組織的な戦闘が終結しています。
この間、おおよそ3か月にわたり、沖縄は戦場となったのです。
8月15日靖国 035.jpg 
砲身に残る銃弾の跡が戦闘の激しさを偲ばせます。
この砲を使用した独立重砲兵第100大隊は首里付近に布陣していたそうです。
首里の攻防は5月の半ばころのことでした。

この間、4月30日には、ベルリンが陥落し、ドイツが降伏しています。
日本においては小磯内閣辞職の後を受けて戦争の幕引きを行った鈴木貫太郎内閣が誕生しています。
8月15日の終戦に至る までなお数か月の時日を要したのです。

併せて、松竹の「日本のいちばん長い日」を見てきました。
映画ながらも、ポツダム宣言受諾に反対し、本土決戦を叫ぶ陸軍省の若手将校たちの言葉を面白く感じました。

『19世紀まではの日本陸軍は、立派に政治の従者でしたし、軍人がそれぞれが国家についてのリアリズムを持っていました。それが1926年ころから一変する、陸軍は、だんだん政治よりも上に出て超法的な権力を握り、軍人たちがリアリズムよりもドグマとイリュージョンに支配されるようになった。』(司馬遼太郎「ノモンハン、天皇、そして日本人」戦争と国土、所収)
司馬遼太郎の対談での発言を思い出させました。

本土決戦を唱える将校たちの言動には、組織としての体面や意地のみで、国家や国民に対する冷静な思いが感じられません。
こどもの喧嘩のような感情論だけが浮かび上ってきます。
その意味では、うまく出来た映画と感じました。

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戦争と国土―司馬遼太郎対話選集〈6〉 (文春文庫)

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