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上野の桜 [東京散策]

上野桜 0191.jpg
 
まだ、一週間ほど早いかな、と思いましたが、陽気に誘われて花見に行きました。
「花は盛りに、月は隈なきをのみ、見るものかは。」は吉田兼好の徒然草の言葉です。

「桜は満開、月は満月だけが見る価値があるべきものか。」と言っているのです。
そうそう、ちょっと早いけれど、ま、いいか。
行って見れば、一部の木ですけれど、咲いていました。
2015年の桜です。

上野桜 025.jpg
 
しかし、気の早い人が多いものですね。
数少ない桜咲く木々の周りは人だかりです。

「満開の桜なら家を出なくても、想像することができ。それはそれでとても味わいがあるのだ。」
とも兼好さんは言っています。
そうです、そんなに大挙して繰り出さなくてもと思います。

「田舎の人の花見は、しつこく眺めて全てを面白がろうとするものだ。
花の下ににじり寄って、立ち寄り、脇目もせず花を見守って、酒を飲み歌って、最後には大きな枝を心無くも折ってしまうものだ。」
兼好、追及厳しい。
やばい、段々と風向きが悪くなってきたぞ。

上野桜 0061.jpg 
 
めぼしいところだけ、さっと見て、早めに退散する事とします。

上野桜 014.jpg
 
広重の江戸名所百景「上野清水堂不忍ノ池」は、やはり桜の季節を描いています。
その絵に描かれた松の木「月の松」の復元が清水堂の舞台の前に起立していました。
ただし、松の木の周りを囲むように咲き乱れる桜は、まだ々でした。

あぁ、兼好さんに田舎の人の花見だと言われそうですが。


新版 徒然草 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)

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  • 作者: 兼好法師
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川学芸出版
  • 発売日: 2015/03/25
  • メディア: 文庫

 

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