８月１５日-終戦記念日

８月１５日は終戦記念日です。
正式には「戦歿者を追悼し平和を祈念する日」というのだそうです。
したがって、靖国神社には半旗が掲揚されていました。

境内には炎天下のなか参拝者の列が出来ていました。

靖国神社境内の「遊就館」の建物です。
幕末戦争から太平洋戦争に至る軍事資料を展示する「軍事博物館」ですが、写真の建物正面玄関に向かって右手に特攻隊の碑（特攻勇士の像）があることをご存じでしょうか。
航空特攻はよく知られていますが、陸軍の海上挺進戦隊も併せて祭られています。
太平洋戦争中に特攻により亡くなった軍人５，８４３名と台座に記載されています。
終戦の時、父は第２２海上挺進大隊に所属し、台湾の南部に駐屯していました。
海上挺進戦隊は、べニア製のボートに自動車のエンジンを乗せ、爆雷２個を抱えて、相手船舶に体当たりをする部隊でした。
第１戦隊から第１７戦隊まではフィリピンに、第２１戦隊から第２５戦隊までが台湾に、第２６戦隊から第２９戦隊までが沖縄に配置されました。
たまたま戦場にならなかった台湾に配属された父は、昭和２０年の８月１５日を台湾で生きて迎えることができたのです。
父が、再び日本の地を踏んだのはその翌年、昭和２１年４月のことでした。
九段の碑に「海上艇進戦隊、岡部少佐以下２６６名」と戦死者数が記されています。

配属された場所や与えられた任務で生死が分かれる、戦争の理不尽さを感じます。