堀切や菖蒲花咲く百姓屋(葛飾散歩) [東京散策]
花を見たくなり、出かけました。
ときはいま、花菖蒲の季節です。
紫陽花もありか?
江戸時代の花の名所といえば、墨堤の桜、大久保のツツジ、入谷の朝顔、亀戸の藤、そして堀切の花菖蒲。
堀切の菖蒲も浮世絵に描かれています。
紫陽花は江戸趣味でない?
ということで、菖蒲の花を見るには堀切に限ると、上野から京成線に乗って、堀切菖蒲園まで出かけました。
堀切菖蒲園に到着。
「堀切や菖蒲花咲く百姓屋」は正岡子規の句ですが、いまや、百姓屋は見当たりません。
菖蒲園の周囲は、住宅、マンションで取り囲まれていました。
園内も菖蒲見物の人、人でいっぱいです。
子規の句で想像される情景とは、ほど遠い現実でした。
これは「遊女の姿」です。
他に「酒中花」などと名付けられた花もありました。
江戸期、菖蒲の花は観賞用に品種改良を重ねられたそうです。
江戸系、伊勢系、肥後系と言われるそうです。
そういえば、肥後六花の中に花菖蒲も数えられます。
肥後六花とは細川家中で育成されてきた花々、肥後椿、肥後芍薬、肥後花菖蒲、肥後朝顔、肥後菊、肥後山茶花を言うそうです。
熊本場内に肥後名花園も設置されていますが、先般の熊本出張の折には、地震のせいで城内立ち入り禁止となっていました。
同じ葛飾区内、京成線の沿線なので柴又まで足を伸ばしました。
もちろん帝釈天にお参りをしてきましたが、
参道沿いで草団子も味わいました。
落ち着く先は、「花より団子」の世界でした。
花より団子、花の下より鼻の下、ヨイ、ヨイ・・・。
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