SSブログ

水戸のかぜ [只今出張中]

水戸 016.jpg
 
今年最後の出張先は、水戸でした。
列車が水戸駅に近づくと、左の車窓に水面が広がります。
千波湖です。

水戸は北に那珂川が流れ、並走する南の桜川に挟まれる上市台地に東西に広がる町です。
千波湖は那珂川の体積作用によって桜川の谷が留められた堰止湖です。
偕楽園が千波湖の湖岸にあります。

水戸の名の由来は「水辺の町」にあるそうです。 
「戸」の字義は「出入口」です。
水への出入り口、すなわち「水戸」となるのです。
江戸の名も同様の命名法によるものでしょうか。
入江(東京湾)への出入口にあたる地域を指して「江戸」と呼んだ。

水戸 002.jpg
 
水戸駅前のメインストリート国道50号線は、ひたすら上り坂となっています。
到着の日、寒波が日本列島を覆い、水戸では冷たい雨が降っていました。
雨の中を、会社に向かって歩いていると唐突に銅像が出現しました。
水戸斉昭公の像です。

水戸城跡でもなく、偕楽園でもなく、こんな街中、道路脇に何故なの・・・が唐突の意味です。
碑文を読んでも、ここに立つ意味が解りませんでした。

水戸 005.jpg

「西のフグ、東のアンコウ」、そしてアンコウと言えば茨城。 
夜は、鮟鱇を食べました。
写真はアンキモドウフ。
アンキモより喉越しよく食べやすかったです。

水戸 009.jpg
 
そしてあんこう鍋です。
(ちょっと写真がブレていますが、この段階でかなり酔っています。)

「あんかうの 一膳めしに 行灯かな」(正岡子規) 
食べながら、子規の句など思い浮かべます。
アンコウは常陸以北の海で取れるといいますので、
松山で生まれ育った子規がアンコウを食べたのは上京以後のことでしょう。 
冬、夜の町の寒さ、その一角に行灯に感じる店内の暖かさ、アンコウ鍋の湯気、燗酒の匂い。
さすが写生を訴えた人物の句なので、たちまち、そんな情景が浮かんできます。
食欲が進みそうな句です。

店を出た頃は、雨は止んでいましたが、寒さは増していました。

水戸 013.jpg
 
早朝、散歩です。
桜川の土手を千波湖に向かって歩いています。
この行き先が、冒頭の写真につながります。

前日とは一転、青空が広がる天気でした。
朝からテレビは大雪を告げる報道をやっています。

ホテルの朝食には、味付けの異なる納豆が三種類並べられていました。
さすが水戸のホテルです。
もちろん水戸土産も納豆です。 
地元の人は普通の納豆だといいますが、
やっぱりスーパーで買う納豆より、旨い気がするのです。

あまりの寒さに、水戸で風邪を引いてしまいました。
それで、タイトルは「水戸のかぜ」


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。