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はんぺん(日本橋 神茂) [東京散策]

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年賀状の作成も終わり、
やれやれ、
今日は、青空の広がるなか、年末の買い出しに出かけました。

山手線を走る電車に煉瓦色の奴(やつ)がいました。
東京駅開業100周年のラッピング電車だそうです。
走る電車は捕えがたい。


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ホームに停車中の電車です。
山手線を緑色でない電車が走るのが異様です。

あっ、買い物に出かけたんですね。
ここ数年、日本橋神茂の豆きんとんに嵌っているのです。
今年も買いました。

「年始にあたり文化、経済、勤労、武勇、平安など国家安泰、子孫繁栄、五穀豊穣を祈願する演技が込められている。
だて巻きや昆布巻は文物すなわち文化、きんとん、錦卵は財宝、・・・を表している。」
改訂調理用語辞典、「おせちりょうり」の項の解説文です。
「きんとん」の位置付けは財宝・・・、経済云々につながる壮大なものです。
黒豆、数の子の意味するとことろは、ご存知でしょうが、「きんとん」知ってました?

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神茂の「きんとん」もちろん買いましたが、今年ははんぺんも買いました。

江戸時代、長崎からの輸出品に「長崎俵物」という商品がありました。
俵の中身は、フカヒレ、干しアワビ、干しなまこです。
中華食材として清国への輸出品となっていたのでしょう。
干しアワビ、干しナマコはともかく、問題はフカヒレです。
ヒレをとった鮫の身はどうするのでしょう。

江戸日本橋の神崎屋(神茂の前身)、五代目の新右衛門が、
ヒレをとった残りの鮫の身を使用して「はんぺん」を考案します。
今、市場に出回るはんぺんの多くは鱈のすり身を原料としています。
しかし神茂のはんぺんは、今も鮫の身を使っています。
一度、食べてみたいと思いません?
鮫のはんぺんを、

年末 014.jpg

すっぱりと二つに切り、朱の器に盛ってみました。
わさび醤油を付けて口に含むと、マシュマロのような食感です。
酒で、喉の奥に流し込みました。

大隈重信邸では、節句に神茂のはんぺんが必ず供されたと言われます。
なんでも、節句には「ん」の字を2字使用する食べ物を7種食べる習慣があったそうです。
「にんじん」「れんこん」そして「はんぺん」なのです。
あと、「ん」の字のつく食べ物、何か思いつきますか?

そんなことを、ぐたぐたと思い浮かべながら年の瀬が暮れて行きます。

 

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