年の瀬 [東京以外散策]
12月の縁日は正月用品などを商う露天が並び、歳の市といいます。
その中で薬研掘不動尊の市が最後となることから、「納めの歳の市」と呼ぶのだそうです。
正月飾りが並ぶ店先は活気にあふれていました。
店先の正月用品を眺めていると、後は新年を迎えるだけとの気分になります。
正月を迎える気分が高潮しているところに、
「お正月に行きたい!鎌倉」(アド街ック天国)などというテレビ番組を見てしまったのです。
・・・ので、
何事も先取りと、鎌倉まで行ってしまいました。
湘南の海と富士山を眺めたくて、ルートは江の島経由で鎌倉入りとします。
そこで新宿から小田急線で片瀬江の島までロマンスカーで移動しました。
江の島駅に到着しました。
竜宮を模した駅舎が「めでたさ」を象徴しています。
もう新年気分です。
天気に恵まれ、予定通り富士山を眺めることが出来ました。
片瀬漁港越しに眺める富士の姿です。
鎌倉までは江ノ電で、海を眺めながらの移動です。
日差しは明るく、海沿いを走る電車の中は温室のようです。
小町通りは正月の装いとなっていました。
鶴岡八幡宮の本宮です。
すでに「迎春」の文字が飾られています。
風もなく寒さを感じさせない穏やかな、お参りに最適の天候でした。
本宮は徳川家斉の寄進による権現造りの建物です。
新しく見えますが文政11年(1828年)の建造です。
静御前が頼朝の前で舞ったのは、本宮ではなく、若宮の回廊と言います。
「吉野山峰の白雪ふみわけて
入りにしひとの跡ぞ恋しき
しづやしづ賤のをだまきくりかえし
昔を今になすよしもがな」
頼朝を激怒させた義経を恋慕う歌です。
鶴岡八幡宮は歴史のさまざまなエピソードを思い出させてくれます。
参詣の帰りに小町通りの中華料理屋「二楽荘」で食事をしました。
川端康成など鎌倉文士が通った店です。
昨日の「アド街ック天国」では夏目雅子も通った店と紹介されていました。
大佛次郎や川端康成が好んだ「えび汁そば」を食べました。
さっぱりした塩味のラーメンです。
アルコールで胃を荒らしがちな文人にはピッタリなのかもしれません。
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