佃煮(柳ばし 小松屋) [食べ物]
東日本橋の薬研掘不動院で納めの歳の市が開かれているというので行ってきました。
歳の市は12月14日、15日の深川八幡から始まり、浅草観音(羽子板市)、神田明神、愛宕神社、平河、湯島天神の順で回り、最後はこの薬研掘不動院で開かれます。
納めの歳の市と呼ばれる由縁です。
現在は正月用品の市というよりは、近くの問屋街から衣料品などが格安で提供される「出庫市」として知られています。
不動院から柳橋経由で浅草橋まで歩きました。
薬研掘の跡をたどって北へ向かうと両国広小路へ出ます。
京葉道路(両国橋西詰広小路跡)を横断すると前方に柳橋が見えてきます。
隅田川に注ぐ神田川最下流の橋です。
昭和4年、震災の復興橋として架けられた鉄橋です。
優雅なカーブを描く姿に川沿いの柳がよくマッチして昭和初期の気分が十分味わえます。
「春の夜や 女見返る 柳橋」(正岡子規)
花街として知られた柳橋です。
橋の手すりにかんざしのレリーフがありました。
目を川面に移すと屋形船が舫われ、河岸には船宿が並びます。
屋形船、船宿、料亭と遊興の地の道具立てが揃っています。
柳橋の橋詰にある船宿小松屋は佃煮も売っている店です。
客が二人も入ると一杯になってしまう小さな店舗ですが、柳越しに眺める店の姿は風雅です。
小松屋は江戸前風味の「一と口あなご」で有名です。
ということで、「一と口あなご」と「わかさぎ」の佃煮を正月用に買いました。
少しずつ正月の準備が進行しています。
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