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焼き鳥の街、久留米 [只今出張中]

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今週は久留米市へ出張でした。
市内を散策中に見かけたコスモスの花です。
もう、コスモスの花が咲く季節になっているのですね。

久留米は、「ゴム3社」と言われるブリジストンタイヤ(現・ブリジストン)、日本ゴム(現・アサヒコーポレーション)、月星化成(現・ムーンスター)の工場が存在する町です。
工場で働く人たちが、仕事帰りに集う店が出来るのは自然な成り行きでしょう。
人口30万人の町に焼き鳥屋200軒、人口1万人当たりの焼き鳥屋軒数日本一という結果となりました。



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久留米の焼き鳥の具材はバラエティに富んでいます。
鶏、牛、豚、馬、魚介類、野菜、巻物などを串に刺し、炭火でじっくりと焼かれています。
特徴の一つは酢ダレのかかったキャベツが付くことです。
写真中央部のキャベツがそれです。
そして、肉と肉の間には玉ねぎが挟まれます。
写真を見てください、・・・ネギを挟んだのもありますが。

食べごたえのあるボリュームで、美味しく、堪能できました。
そして、値段が安いことも驚きでした。


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久留米の食べ物はまだあります。
ラーメンです。
南京千両は昭和12年創業の屋台のラーメン屋です。
九州ラーメン発祥の店だそうです。
白濁豚骨スープの九州ラーメンはここの店から全九州へ、そして全国に広がったのです。

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これが元祖の姿です。
どうも、食べているばかりの印象となっていますので、話を変えてみます。

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東京日本橋蠣殻町の水天宮は安産の神様として参拝者が多い神社です。
その本店が久留米の水天宮です。
文政元年(1818年)久留米藩主、有馬頼徳が江戸藩邸内に分祀したのが東京の水天宮です。
早朝のためか他に参拝者もなく、掃き清められて清々しい境内でした。

境内には幕末期の尊王攘夷の志士、真木和泉守保臣の銅像があります。
蛤御門の変に敗れ、山崎天王山で自刃した、真木はこの神社の神官でした。

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自刃繋がりですが、高山彦九郎が自刃して果てたのも久留米です。
高山彦九郎は林子平、蒲生君平とともに寛政の三奇人と呼ばれます。
正直、なにをした人なのか私にはよくわかりません。
京都三条大橋のたもとで皇居遥拝する姿の銅像がありますが、これが彦九郎の思想を表しているようです。
30年間にわたり、勤王の志を説いて全国を遊説して回った人物ですが、ここ久留米の友人宅で自刃をしています。
案内板には「憤死」したと書かれます。

終焉の地は住宅地の一角にありました。

『検使役人の目付小田村宗右衛門が駆けつけてきた。「何故の自刃か」小田村が問うと、彦九郎はわずかに口を動かし、「狂気」と、答えた。』
吉村昭の小説「彦九郎山河」の自刃の場面の描写です。

近くの遍照院に墓があります。

彦九郎山河 (文春文庫)

彦九郎山河 (文春文庫)

  • 作者: 吉村 昭
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 1998/09
  • メディア: 文庫



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