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千葉出張 [只今出張中]

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今週前半は仕事で千葉に行っていました。
千葉は以前の勤務地です。
昔を思い出しながら市内を散歩しました。

千葉市街南の台地上に猪鼻城があります。
城域の北に都川が流れ天然の水掘を成しています。
ここに千葉氏が城を築いたのは鎌倉時代以前、大治元年(1126年)のことです。
以後猪鼻城は千葉氏の拠点となります。

治承4年(1180年)平家打倒を目指して挙兵した源頼朝は石橋山の合戦で敗れ、海上を渡り上総へのがれます。
その頼朝を擁護して立ち上がったのが上総介広常と下総猪鼻城の千葉常胤(ツネタネ)でした。
やがて訪れる武家政権の始まりです。
千葉常胤という人物の時代を見る目の鋭さを感じます。

写真は猪鼻城の台地上に建つ市立郷土博物館の建物です。
朝日を背に聳える天主閣は凛々しい姿です。
残念なことに、常胤の時代のお城に天主閣はありませんでしたが・・・。

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猪鼻城から都川を渡り市街中心部に向かいます。
暑い日が続いていましたが、この時間帯の気温はまだ高くなく、川面を渡る風が清々しい気分にしてくれます。

ところで、千葉の町のイメージを一言で表現する言葉が見つかりませんでした。
それで、今回、味も素っ気もないタイトル「千葉出張」となってしまいました。

千葉は、かつては軍都と言われました。
千葉には鉄道第1連隊が置かれました。
連隊の作業場が千葉公園となっており、公園内には訓練に使われたトンネルや橋脚の跡が残っています。
津田沼には鉄道第2連隊が置かれていました。
太平洋戦争中に鉄道第3連隊から第20連隊まで増設されましたが、千葉の第1、2連隊が母体となって編成されたものです。
千葉市は終戦の年、2度に亘り空襲を受け市域の7割が壊滅状態になっています。
今は「何の町」と表現したらよいのかわからない町です。
もちろん県都ではありますが。

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市街地中心部にある千葉神社です。
千葉氏が猪鼻城入城の際に祭ったといいます。
祭神は北辰妙見尊星王(ほくしんみょうけんそんじょうおう)、つまり北極星・北斗七星です。

ここの社殿も昭和20年7月7日の空襲で灰燼に帰しています。
七夕の日に星を祭る神社が焼け落ちる、運命的なものを感じる偶然です。

現在の社殿は平成2年竣工の建物です。

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千葉神社近くで見かけた千葉常胤の像です。
シャッターの前、あまりパッとしない場所にひっそりと立っていました。
さきほど、時代の先を見越した人物と持ち上げましたが、田舎のおっさん的風貌でがっかりです。


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