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亀戸天神の藤 [東京散策]

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5月6日連休の最終日のことです。
「藤まつり」をやっていると知り、亀戸まで行ってきました。

菅原道真を祭る天満宮、天神とか、北野神社と呼ばれる神社は全国に5,000社あるとも、1万数千社あるとも言われています。
それぞれの神社の起源をたずねれば、九州は大宰府の道真の廟所を起源とする大宰府天満宮の祭神を勧請した神社と、京都の北野天満宮の祭神を勧請した神社の二系列になります。

亀戸天神は、寛文二年(1662年)に大宰府の神官大鳥居信佑がこの地に菅原道真を祭ったのが始まりと言いますから、大宰府系列ですね。

本殿への参拝路を挟んで、藤棚が覆いかぶさるように連なっています。

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天神社は平安時代は道真鎮魂の性格をもっていました。
鎌倉時代は正直を守る神、邪悪を払う神、無実を救う神として信仰の対象となります。
室町時代は文学の神として芸道にしたがう者達の信仰を集めます。

ここの社地は徳川家綱の寄進です。
大宰府の再現をするように、社殿、回廊、心字池、太鼓橋を配置したそうです。
家綱の時代は、文治政治が定着し始めた時期です。
学問の神を勧請したのは学問奨励の政治的意図があったのでしょうか。

「反り橋や 藤紫に鯉赤し」
正岡子規の句です。

写真には、藤ではなくつつじが写っていますが。

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藤棚の藤の花です。
池の周りに藤棚が広がっているのですが、当日藤の花を見ることができたのは、写真に写っている藤棚の藤だけでした。

天神様といえば梅というのが相場です。
そしてここ亀戸天神の境内にも300本余りの梅の木があるそうですが、藤棚ばかりが目立ちます。
亀戸天神の藤と言えば、江戸後期の広重の版画が有名ですね。
江戸中期の「江戸名物鹿の子」(享保18年出版)の「亀戸天神の藤」として紹介されていますから古くから有名であったことがわかります。

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そして、亀戸天神といえば船橋屋の「くずもち」となります。
参拝後に立ち寄ってみました。

藤まつりの期間中のためか、店頭には行列が出来ていました。
長命寺の桜餅以来、東京の行列には驚きません。
並びました。

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並んだ結果がこれです。
葛餅(後列左)、吉野餅(手前)、クリーム蜜豆(後列右)です。
葛餅はデパートで時々買って食べますが、吉野餅は初めてでした。




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