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新潟ストレンジャー [只今出張中]

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今週は、水・木・金曜日と新潟出張でした。
旅と出張は異なるのですが、
出張前の読書のせいで、気分は旅人です。
 
『旅はよく人生の転機になったり、何か特別な意味があるものとしてとらえられることがありますが、それはなぜかと言えば、旅が人を純粋に”見る人”にするのではないかと思います。
私たちの日常は、いつも何かのために考えたり、行動したりしているわけですが、旅に出ると、それがカラッポになる。「何かに役に立つから」とか、功利的な目的に一切かかわりなく、ただ見る人になることができるのです。そしてそれによって普段は見えていないさまざまなものが見えてくるのです。』
姜尚中の「トーキョー・ストレンジャー」のこの文章に、大いに同感した私は、功利的な目的一杯の出張ではありますが、
行程だけは旅人になろうとの気分で出掛けました。 

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冬の足音 [東京散策]

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先月(10月)の大伝馬町のべったら市の店頭です。
 
杉浦日向子の「大江戸美味草紙」の「冬の足音」の章はべったら漬の話で始まります。
先日のべったら市の頃は、冬の気分には未だほど遠い陽気でした。
何で「冬の足音」がべったら漬と、疑問を持ちつつ読み進むうち、はたと気づきました。
江戸は10月は10月でも、旧暦の10月なのです。 
うかつでした。
 
「江戸の冬は気合で乗り切る。その気合い初めの一歩がべったら漬だ。
これは、冬の洗礼儀式だから作法にやかましい。
べったら漬ひときれ頬張れば口いっぱいとなり、話しも出来ず、ひたすら無心に噛みくだくのを理想とした。」
杉浦日向子の文章は歯切れがよく、心地よく読めます。
「浅漬けをすなおに切って叱られる」と、古川柳の引用で始まる文章は、
「たくあん三切れが、べったら漬一切れの目安だったそうだ。浅漬は厚切りに限る」
で括られていました。
果たして、我が家のべったら漬の厚さはどうだったかと、思い返しています。

 

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行く末は誰が肌ふれん紅の花(山形) [只今出張中]

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福島駅で分岐した新幹線が米沢に向かうと、紅色に染まった山々に囲まれて列車は進みます。
やがて米沢に近づくと、点在する農家の庭には柿の木が見られます。
色付いた柿の実が、さらに秋を感じさせます。
懐かしい日本の農村風景が展開する旅程を楽しみました。

そして今、山形の十日町通りを歩いています。
江戸期、紅花は山形の特産品でした。
紅花は染料に、また口紅の材料として使われました。
それで芭蕉も山形に来て、
「行く末は誰が肌ふれん紅の花」
と艶っぽい句を詠んでいます。
 
江戸時代、山形城下の七日町、十日町には紅花の市が立ったそうです。
写真の蔵造りは、そんな紅花商人長谷川家の建物です。
 

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おはら祭前の鹿児島を歩く(鹿児島その4) [只今出張中]

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また、また鹿児島に来ています。
11月2・3日は「おはら祭」です。
祭の準備が始まっていました。
おはら祭と書かれたのぼりが通り沿いに林立しています。 
試運転でしょうか、夜には、電飾で輝く花電車が走っているのを見かけました。 

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