観梅で風流をする(偕楽園) [東京以外散策]
偕楽園駅で下車すると「水戸の梅大使」が笑顔で迎えてくれました。
春一番が吹いた一昨日と比べると寒い日です。
寒い中、ごくろうさまと労いの言葉をかけたくなりました。
まだ満開とはいかなかったようです。
しかし頑張って園内をそぞろ歩きしました。
垂れてくる鼻水をすすりあげながら、
「よし、後で絶対に熱燗で一杯やってやる。」と決意を胸に秘めました。
心は園の周辺に散在する仮小屋の茶店に飛んでいます。
酒はさて置いて本筋にもどります。
駅のホームで貰ったパンフレット「第121回水戸の梅まつり」を覗くと、
梅を深く鑑賞するお作法がありました。
「梅林の全体をゆっくり目で追う。そして木立の小道を歩き、その息吹に触れる。」
「枝先に目を落とし、一輪一輪を愛でる。
百品種のじつに美しい表情を見極める。」
「古木を探す。地面を這うような幹、・・・」
お作法の実践中です。
風流は身体に我慢を強いるものだと知りました。
この辺で一句浮かびそうなものですが、熱燗の幻影が頭にチラついて離れません。
ブラタモリでやっていた孟宗竹の竹林は、速足で抜け、
好文亭はざっと見て、
このあと、常盤神社の境内の茶店に駆け込み、
焼き鳥つまみでやったコップ酒に何とも言えない暖かさを感じました。
風流に酒は付きものと改めて納得しました。
「 春柳かずらに折りし梅の花 たれが浮かべし盃の上に」(万葉集)
大伴旅人邸で開かれた梅見の宴で歌われた一首です。
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