紅葉狩り(国分寺) [東京散策]
今年は秋が短かったように思いませんか。
本格的に紅葉を眺めた記憶がないうちに、初雪の便りを聞いてしまいました。
未だ間に合う、今のうちにと出かけました。
移ろいやすい自然の景色を追いかけて、まるで狩人の気分です。
齢を重ねて初めて「紅葉狩り」の意味を悟ったようです。
出かけた先は、国分寺の殿ヶ谷戸庭園です。
岩崎家の別邸であったという庭園です。
岩崎といえば、池之端の岩崎邸庭園、それから清澄庭園も、六義園も確か岩崎弥太郎が買っています。
三菱恐るべしです。
何故に、こうもあっちにこっちに買ったのか。
たぶん、ここは紅葉観賞用だと思います。
だって、紅葉を愛でるには、高低差のある地形が必要と思いませんか。
銀杏並木は平地でも見栄えがしますが。
武蔵野台地のハケに位置するこの地は紅葉狩りの適地と思います。
岩崎さん、春は六義園の桜、夏は水辺の清澄、秋は殿ヶ谷戸と使い分けしていたのかもしれません。
そうです、このくらいの落差が必要です。
岩場に咲く黄色い花はツワブキ(石蕗)です。
今は庶民の私でも楽しめます。
良い世の中になったものです。
雪吊りの冬支度をした松の木が、秋の終りを告げていました。
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