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新宿盛り場地図 [東京散策]

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休日の朝、昭和10年頃の新宿の描いた「新宿盛り場地図」を眺めていました。
今でもおなじみの店が出てきます。
伊勢丹はほてい屋というデパートと並んでいます。
紀伊國屋書店、中村屋、高野フルーツパーラーも、今と同じ場所にありました。
そんな有名店でなくとも今も残っている店は無いのだろうか?
散歩のテーマが出来ました。
昭和10年の新宿を訪ねます。 
新宿他2016111213 023.jpg
ビックロ裏の天ぷら屋さんは、「船橋」です。
盛り場地図では三越の裏に描かれています。
三越は無くなりましたが、なお健在なのは何よりです。
但し昭和10年の地図には「ソバヤ」と表記されています。
お店のHPを見ると、最初は芋屋だったそうです。
それなりの紆余曲折があったのでしょう。
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うなぎの「こばやし」、これも昭和10年地図に載っていました。
普段はほとんどノーマークの店でしたが、こうやって見るとにわかに存在感が増します。
 新宿他2016111213 017.jpg
そしてここ、この食堂です。
右手には甲州街道が走っています。
盛り場地図には「信濃屋食堂」として載っていました。
場所は現在地と同じです。
信濃屋変じて長野屋となったのは戦後のことでしょうか。
新宿他2016111213 035.jpg
前から気にはなっていた店なので入ってみました。
大正の創業だそうです。
店内は大正ロマン風ではなく、昭和レトロ風でした。
休日の午後、店内は結構混んでいました。
テレビの真下の席に落ち着き、注文したのはカツカレー(600円)とビール(大ビン630円)です。
頭の上から降り落ちるNHKのど自慢の歌声、まさに昭和を満喫しながらの食事でした。
味はそこそこ美味かったです。
やはりカレーは小麦粉が入った昭和の味でした。
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食事で腹を満たした後は、ここです。
新宿三丁目の要通り、末広亭のある通りから一本東の通りです。
盛り場地図では「大門通り」と表記があります。
そうです遊郭の跡です。
それらしき店は残っていないか?
通りの手前から左手には鈴喜楼、続いて第一不二川、右手は石橋楼、その奥には第二港楼と並んでいたはずです。
私の記憶では。(地図を見た) 
もちろん跡形もありませんでした。
新宿他2016111213 032.jpg
この日はちょうどトラディショナルジャズフェスティバルなる催しをやっていました。
街並みから遊郭の面影を辿ることは出来ませんでしたが、
これはこれで、良い雰囲気でした。
 
気が付いたこと。
盛り場地図では遊郭の建物裏には、それと接する建物の間に、境界とも路地とも判断がつかない微妙な空間が描かれていますが、ドンカクで有名な酒場「どん底」はその路地に面しているらしいことです。
「どん底」は、遊郭跡の切れ端に立地しているようです。
新発見、まずはめでたしで、帰途に就きます。  

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