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新宿御苑 [東京散策]

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この日の新宿御苑は、首相主催の「桜を見る会」で、通常の開園時間を遅らせた10時30分の開園でした。
招待を受けたわけでもない私は、千駄ヶ谷門からお昼近くに入園します。
イベントは終了した時間なのに、物々しい警戒が続いていました。
 
はなびらの絨毯が広がる光景が広がっています。
今年の花見は、これで終わりのようです。 
新宿御苑 017.jpg
敷物の上で弁当を広げて花見をする人々も多いです。
飲酒禁止の園内であるにも、関わらずです。
ノンアルコールでよく会話が続くと思います。
 
江戸時代、上野の花見は高尚と言われました。
鳴り物もOKの向島墨堤あたりとは異なり、
寛永寺管轄下の上野では、かろうじてお酒は大丈夫だったそうです。
それでも、三味線、踊りは禁止で、夕方になると山同心に追い出されたのです。
かつての上野は静かな花見だったようです。
高尚と言われたのもわかります。 
しかし、新宿御苑の規制はそれより厳しいのです。
・・・首相主催の「桜を見る会」が開かれるのも理解できる気がしました。
高尚さにおいては、江戸期の上野以上です。
新宿御苑 021.jpg
御苑は桜の木の種類が多いところが特徴です。
今回、初めて気付きました。
 
見物人の国際色も豊かでした。
ストレンジャーの行動を観察すると、歩き回って、樹を気を見上げ、桜をバックに写真を撮る。 
彼らは、花見には酒がつきものという風習を知らないのでしょうか。
「花見酒」がガイドブックに載っていないとすれば、日本文化の重要部分が欠落している案内書ですね。
うろ覚えですが、
日本人の宴会好きについては、アーネスト・サトウが「一外交官が見た明治維新」に書いていたように思います。
新宿御苑 024.jpg
お酒の代りに、売店で買ったクレープです。
何故か信玄餅クレープ、そして「とうがらし」クレープ。 
唐辛子クレープのパッケージには「内藤とうがらし」と書かれていました。
新宿御苑の前身は信州の大名内藤家の屋敷です。
内藤家の菜園ではとうがらしが栽培されていたそうです。
ちゃんと史実を踏まえている由緒正しいお菓子でした。
 
【追記】
首相主催の桜を見る会の新聞記事を見ていたら「 首相は乾杯のあいさつで、云々」と記載がありました。
政府要人および関係舎は、数時間前に、ここで酒を飲んでいるのではないですか。
庶民には許されないのですか。 
 

一外交官の見た明治維新〈上〉 (岩波文庫)

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  • 作者: アーネスト サトウ
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1960/09/25
  • メディア: 文庫

 

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