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水鏡天満宮あたり(福岡) [只今出張中]

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福岡出張の宿の玄関を出ると、目の前に赤煉瓦の建物が聳えていました。
明治42年に建てられた生命保険会社の建物です。
今は、福岡市赤煉瓦文化館となっています。
この建物の裏に水鏡天満宮があります。
左遷させられ大宰府に向かう菅原道真が福岡に上陸し、川面に映る自らのやつれた姿に嘆き悲しんだという伝承にちなんだ神社です。
福岡の繁華街「天神」の地名の由来となっています。
ホテルも天神に所在していますので、夜の天神をうろつくことになりそうです。 
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「とおりゃんせ とおりゃんせ ここはどこの細道じゃ 天神様の細道じゃ」
そうです。
ここは天神さまの細道です。
「いきはよいよい かえりはこわい」
天神さま横の路地で、今、一杯やって来たところです。
天神さまの朱塗りの透垣が続く路地に、入口の姿が良い店を見つけ、ふらりと入りました。
カウンター越しの棚に並んだグラス類がきれいに磨かれ、照明をキラキラと反射していました。
気持ちのよい店で、値段もリーズナブルでした。
・・・で、なにがこわいって?
夜道で足元が不如意でこわいんです。
無事にホテルへ帰れるか。

店を出て、路地を振り返ったところです。
唐津 101.jpg
やっぱり、「帰りはこわい」でした。
気が付けば、ホテルとは反対方向、親不孝通りの屋台の椅子に座り、焼酎のグラスを煽っていました。
怖い話ではありませんか、明日からは仕事だというのに。 
あ、今は「親富孝通り」と書くそうですね。
 
左隣のおっちゃんは結構ハイペースで飲っていまして、しかも日本酒と焼酎チャンポンなのでした。
この人のペースに巻き込まれました。
右隣りはお兄ちゃんで、ウーロン茶を注文し、おでんと煮込みをパクついています。
ノンアルコールの人も屋台に出入りするんだ・・と感心しながパクつきぶりを観察しました。
もっとも小倉の屋台は、アルコールを提供しません。
代わりに「おはぎ」などがあります。
屋台に関しては、小倉時代には悲しい思いをしました。
唐津 097.jpg
屋台で食べた焼きラーメンです。
長浜ラーメンの麺を使用し、ソースは豚骨のスープなのです。
思っていた以上に美味かった。

ところで、福岡の屋台は文化ですね。
福岡市役所には屋台課長が存在するそうです。
そういえば市のホームページには屋台の採点表も載っています。
残念ながら味とサービスの採点表ではありません。
市役所らしく、道路占用状態と食品衛生関係の採点表です。
市がお店を定期的に点検し公表しています。
後日確認したところ、私が偶然はいったお店は満点を貰っていました。 

この他、出張中の一夜、
福岡在住の大学時代のクラスメートに案内を乞い、夜の街に出掛けました。
ホテルロービーで待合せ、鶏の水炊きの店へ案内してもらいます。
天神から橋をわたり、中洲へと向かいます。
白壁に京都の町屋でよく見かける「犬やらい」を設らえて、入口に架けられた紺の暖簾が白壁とコントラストをなし、
しっとりとした佇まいのお店でした。 
 
水炊きを味わうのと、美形の女将の立ち振る舞いを気にしていたので、
写真を撮ることをすっかり失念していました。
唐津 001.jpg
もうひとつ、今回福岡で食べたもの。
「かろのうろん」です。
今まで、なかなかチャンスがなかったのですが、 今回やっと実現しました。
博多のうどんの特徴は、湯で置きにした麺の、そのコシの無さです。
アゴ(トビウオ)や昆布でとった出汁を薄口醤油で仕上げた透明なつゆも特徴です。

福岡空港到着後、ホテルに荷物を預け、お店に駆け込んで、うどんを啜りました。
この後、中洲川端の駅から電車に飛び乗って、唐津に向かう計画です。
うどんにかける時間はわずかしかありませんでした。
博多うどんのやわらかさの理由は「博多商人が手短かに食べるため」といいます。
ちょっと博多商人の気分を味わいました。 

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