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偶然にも・・・・浜松へ [只今出張中]

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先週は浜松でした。
浜松出張は予定の行動でありまして、偶然も何もありません。
偶然は出張前の出来事でした。
九州へ仕事に出掛けている知己Kさんからお酒が届きました。
大分県は日田市の井上酒造のお酒です。
「偶然にも」は、このお酒に係る言葉です。
井上酒造は大正から昭和にかけて日銀総裁、大蔵大臣を務めた井上準之助の生家です。
先々週は水戸で血盟団事件のことなどに想いを馳せていただけに、偶然に驚きました。
昭和7年2月、井上準之助は血盟団の小沼正に暗殺されています。

・・・というわけで、井上準之助の生家のお酒に後ろ髪を引かれながら、浜松に出掛けました。 
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浜松はモノづくりの町です。
新幹線ホームの広告看板からもそれらしい雰囲気が漂ってきます。
ホンダ、スズキ、ヤマハ、カワイなどのメーカーの名前がすぐ浮かび上ってきます。
そういえば、豊田佐吉も浜松の隣、湖西市の出身でしたね。
静岡市のおっとりした感じと比較すると活気を感じます。 
とにかくやってみようというのが遠州の気風なのだそうです。
「やらまいか精神」と言うのだそうです。
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「やらまいか精神」はともかく、お昼は「鰻をやらまいか」にしました。
同行者と出かけた鰻屋さんです。
「浜松=うなぎ」の発想で行動している出張者らしき人物で賑わう店でした。
「そういう安易な発想で質の高いビジネスが出来るか」と自分を棚に上げて思う私です。
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いきなり夜になりましたが、この間、仕事はしていましたよ。
ビール瓶のラベルに「出世の街、浜松」とありました。
これで、また盛り上がります。
徳川家康の全国制覇のステップとなった町だから出世の街なのでしょう。
浜松城は江戸時代、出世城と呼ばれていました。
歴代の浜松城主は、老中、寺社奉行、大阪城代、京都所司代などを勤めています。
水野忠邦が肥前唐津から石高が少ない浜松への国替えを願った話は有名ですね。
そして、忠邦は寺社奉行から始まり、ついには老中まで上り詰めました。
もっとも天保の改革失敗でコケましたが、何事によらず上りがあれば下りがあるものです。
浜松 010.jpg 
朝、目覚めると、いきなり、ピアノの絵が視界に飛び込んできました。
壁に掛った絵をぼんやり眺めながら、「ああ、浜松だっけ」とつぶやきます。
浜松は音楽の街とも言います。
ヤマハ、カワイに加えて、いまやローランドも本社が浜松にあります。
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土産はうなぎパイVSOPです。
うなぎパイは昭和36年の発売、浜松土産としてすっかり定着しています。
うなぎパイのキャッチフレーズは「夜のおかし」です。
今でこそ、あまり衝撃を感じませんが、「昭和30年代の夜」は決して子供が入り込める世界ではありませんでした。
「夜のおかし=大人のお菓子、子供はダメ」 
なんか「やらまいか」のノリで作られた雰囲気がするお菓子です。
VSOPも、そのノリの延長線にあるようです。
パッケージに曰く、「真夜中のおかし」なんだそうです。
 
『生地のつなぎに水ではなく牛乳と生クリームを使用して口当たりをまろやかにし、マカダミアンナッツを練り込んで、いっそう香ばしさを増した。さらに高級ブランディー使用の秘伝のタレで仕上げたという贅沢な一品で、芳醇な香りを楽しめる。』は「全国五つ星の手みやげ」(岸朝子)の紹介文です。 
 
追記:今回見つけた、マルタヤ洋菓子店の「あげ潮」も練り込まれたドライフルーツの歯応えが良い感じです。 次のうなぎパイを予感させます。


男子の本懐 (新潮文庫)

男子の本懐 (新潮文庫)

  • 作者: 城山 三郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1983/11
  • メディア: 文庫
 
 
 
 
 
 
「男子の本懐」は井上準之助の生涯を描いた城山三郎の小説ですが、井上酒造の作るお酒の銘柄にも「男子の本懐」があります。
 


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