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南薩の小京都知覧を訪ねる(鹿児島その3) [只今出張中]

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9月に引き続いて鹿児島へ飛びます。
出発の日、雲は低く垂れこめ、飛行機の翼に雨が叩きつけられる天候でした。
1時間半ばかりの空の旅の後、到着した鹿児島空港は快晴でした。
 
出張期間中の休日を利用して、今回は南薩の小京都と呼ばれる知覧を訪問します。
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知覧へは鹿児島市から路線バスで1時間と少しかかります。
 
薩摩藩は、領内を113の地区に分け、そこに麓(ふもと)と呼ばれる武家屋敷集落を作りました。
その武家屋敷は住居と外敵からの防御を兼ねた造りとなっています。
知覧は、そのような武家屋敷集落の一つです。
個々の屋敷は石垣で囲われ、その屋敷が連なっています。
写真のように石垣と生垣が続く景観が残っています。
落ち着いたたたずまいの家並みの続くさまが南薩の小京都と言われる由縁です。
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門を覗き込むと正面に石垣が築かれ、直進が出来ない様な構造となっていました。
城郭の枡形と同様となっています。
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武家屋敷なので中には庭園があります。
7か所の庭園が公開されていますが、その中で一番気に入った庭です。
石組がなく、大刈込のつつじの背景のイヌマキの生垣が遠山をイメージさせます。
シンプルさに好感が持てました。
つつじの季節には華やかな景色だろうと想像します。
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そんな知覧の町の一角にある富屋食堂です。
太平洋戦争開戦の昭和16年12月、知覧に陸軍の飛行場が作られました。
知覧の飛行場は戦争末期、特攻基地となります。
軍指定食堂の富屋を経営する鳥浜トメは、特攻の母として隊員から慕われたそうです。
富屋食堂は高倉健主演の映画「ホタル」に出てきますね。
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今は食堂ではありません。
建物は一旦取り壊されてたものを、忠実に復元したものです。
写真は特攻隊員と鳥浜トメです。
特攻平和会館前の石碑に焼き付けられた写真を写してきました。
 
知覧の飛行場後に行ってみます。
富屋食堂から路線バスで移動しました。
 
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特攻観音前のバス停で降りるとそこが知覧基地の跡地です。
当時のもので残っているものはわずかです。
これはその一つ、給水塔です。
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林の中の三角兵舎です。
敵の空襲を避ける為、半地下構造となっています。
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全国各地の航空隊から知覧に来た特攻隊員は、数日をこの兵舎で過ごし南の空に飛び立って行きました。
二度と帰る事のない兵士たちを見送り続けた兵舎です。
特攻という悲しい出来事を改めて感じさせます。 
ただし復元兵舎ですが。
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陸軍戦闘機の隼Ⅲ型甲です。
左翼に増槽タンクを吊り、右翼には250キロ爆弾を吊り下げ、120機がここから飛び立ちました。
もちろんこれはつくりものです。
映画「俺は、君たちのためにこそ死にゆく」のために制作されたものだそうです。
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知覧特攻平和会館です。
1000名におよぶ特攻隊員の遺品や遺書が陳列されています。
そのひとつひとつを見て行くと、それぞれの隊員思いが胸にせまり、おもわず涙しました。
 

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