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品川宿を歩く [東京散策]

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しながわ宿場祭をやっているというので、祭見物がてら品川宿を歩いてみました。 
『品川の駅は東都の喉口にして常に賑わしく、旅舎軒端を連ね酒旗(さかや)、肉肆(さかなや)、海荘(はまざしき)をしつらへ、客を止め賓を迎ふて、糸竹(しちく)の音、今様の歌艶しく』と東海道名所図絵にその繁昌ぶりが書かれています。
「賓を迎ふて」は「嬪」でしょうか。
品川は吉原の北国(北狄)に対して、南蛮とも俗称されたといいます。
それで、おいらん道中なのですね。

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そんな旅荘の中で、有名なのは土蔵相模です。
いまは1階にコンビニが入ったマンションになっていますが、
かつては海鼠壁の土蔵造りの建物があったそうです。
川島雄三監督の映画「幕末太陽傳」の舞台にもなっています。
幕末太陽傳冒頭のナレーションでは映画が製作された昭和32年当時の品川の様子が語られています。
『北品川のカフェー街とよばれる16店の特飲店、接客従業員91名、平均年齢34歳。しかしこの赤線地帯も、売春防止法のあおりを食って、一年以内に閉鎖を余儀なくされており、354年もの伝統をもつ品川遊郭の歴史も、ここに一応、幕を下ろすことになるのだが、・・・』

そして、今では至って健全な街並みとなっています。
 
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町をぶらつきながら、おいらん道中の始まりを待ちます。
江戸時代は街道筋の側まで海でした。
広重の絵でみるように、街道の東側に連なる家の後ろに海が迫っています。
 
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旧東海道の通りの裏側にまわってみると、海辺であったことを窺わせる石積みが見られました。
土蔵相模も裏は海に面した建物であったのでしょう。
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建物の外壁の浮世絵で、当時の品川を偲んでみてください。

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いよいよ、おいらん道中が始まったようです。
今まで疎らだった人波が急に立て込んできました。
みなさん、いままで一体どこにいたの?
人々の頭の向こうからゆらゆらと赤い傘が近づいてきます。

 品川 117.jpg
待つ事しばし、やっとおいらんが目の前に出現しました。
そして、あっと言う間に通り過ぎました。
見るべきものを見たので、こちらも引き揚げます。

品川 073.jpg
ついでながら、品川縣麦酒なるもので、咽喉を潤してから帰路につきました。
 

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