武蔵一宮

所用があって埼玉県内の某市に行ってきました。

帰り路、大宮駅で途中下車、武蔵国一宮氷川神社に参拝してきました。

大宮駅の東口を出ると繁華街が広がり、何本かの路地も走っています。
昼間から営業している居酒屋なども点在し、ゾクゾクするような街並みが広がっていました。

今まで西口方面しか降りたことがなく東口は初めてでしたので、新たな発見でした。
 

良く考えてみれば、旧中山道は大宮駅の東側を通っています。
そして、ここは中仙道の宿場町大宮宿でした。
西口よりは古くから開けていたのです。

武蔵国一宮氷川神社の参道は大宮駅の南、さいたま新都心駅の北で、
旧中山道から分岐し２ｋｍにわたって延々と続きます。

続いていた梅雨空から一転、太陽の日差しが眩しい一日でしたが、
生い茂る並木の木陰の下は涼しい風が吹き抜けています。

 

参道脇に「氷川だんご」の看板を掲げる店を発見。
「酒まんじゅう」の幟、ひやしあめ、ひやしあまざけ、ひやしぜんざいの看板に気を引かれますが、

いかんせん、駅前で昼酒を一杯やったあとなので、お腹が受け付けません。
残念ながら順序を間違えたようです。

 

長い道のりを経て、冒頭写真の赤い楼門を潜り抜け、本殿に到着しました。
本殿の背後に広がるうっそうたる樹木は、都心らしからぬ光景でした。
さすが武蔵国一宮です。

横浜の山下公園に係留されている氷川丸の名前は、この神社の名から付けられたといいます。

船内の神棚には氷川神社の祭神が祀られています。
船齢８０年のめでたさも御利益のうちなのでしょう。

敬虔な気持ちで、社前で頭を垂れました。
吐く息は多少酒臭かったかもしれませんが、遠路はるばると参拝に来ましたので、神様には御神酒の匂いと思って我慢していただきましょう。