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神田川クルーズ [東京散策]

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以前、日本橋川を船で下りました。
今回は、日本橋川を上り、神田川を周遊しました。
日本橋で乗船、出発です。
橋の下をくぐりぬけ、船は川を上ります。
橋の中央柱の麒麟の像が見送ってくれました。
 
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しばらく、日本橋川を遡ると、常盤橋です。
江戸城の常盤橋御門の石を使って建造された石橋はアーチ型の橋脚を持つ優雅な橋でした。
東日本大震災で損傷し、現在は工事中です。
クルーズには残念な光景でしたが、工事の進捗具合をみると、あと数年は掛りそうな雰囲気です。
江戸時代、常盤橋御門内にあったのが北町奉行所でした。

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日本橋川は後楽園のあたりで、神田川から分流します。
この地点で神田川クルーズが本格的に始まります。
合流地点で、見たのはこれです。
「千代田清掃事務所三崎町中継所」
川にせり出したデッキから下がるホッパーの下に、ハシケが止まっています。
トラックで収集された「燃えないゴミ」は、
ここからハシケに積まれて東京湾の処分場に運ばれます。
ゴミ処理に舟運が、現代でも立派に利用されていることに驚きです。
ここから積み出される量は取集車70台分にあたるそうです。
 
 神田川クルーズ 065.jpg
舟は、水道橋から御茶ノ水へ向かっています。
左岸には緑が多く、渓谷を行く雰囲気ですが、この辺りは人工の流れです。
江戸時代初期、台地を削って神田川の流れを造っています。
仙台伊達藩の仕事でした。
初代政宗に始まり、二代、三代藩主と工事が続いたそうです。
 
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聖橋を過ぎました。
昭和2年架橋の聖橋は、関東大震災後の震災復興橋の一つです。
震災復興橋の中では、もっとも優雅な姿の橋ではないでしょうか。

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万世橋の手前では、旧万世橋駅の煉瓦造りの高架を見上げて川を下ります。 

神田川クルーズ 091.jpg 
右手に柳森神社が見えます。
江戸時代、ここらあたりの右岸には土手が造られていました。
流れの左岸には土手が無く、右岸だけに造られたのは、江戸の町を守る為と言われます。
柳原土手と言ったそうです。 
舟のガイドのおじさんが、「柳原土手には夜鷹という女性が現れた」と説明していましたが、
最近の人には意味が分かったでしょうか。
説明不十分のような気がするのですが。

神田川クルーズ 098.jpg

浅草橋を過ぎると、前方の柳橋までの間には、船宿と屋形船が両岸に連なっています。
この先で神田川は隅田川に合流します。
柳橋界隈は、かつて花柳界として賑わったところです。
船宿の存在に、わずかに、そのころの風情を感じることが出来ました。

日常はあまり存在を意識しない神田川ですが、
江戸の町を形成する重要な要素であった神田川を身近に感じることができました。
クルーズにあたって下のような本を読んだりして、すこし勉強してみました。
 


神田川再発見―歩けば江戸・東京の歴史と文化が見えてくる

神田川再発見―歩けば江戸・東京の歴史と文化が見えてくる

  • 作者: 神田川ネットワーク
  • 出版社/メーカー: 東京新聞出版局
  • 発売日: 2008/11/27
  • メディア: 単行本

 

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