”We don't have beer,but we do have Yebisu”(恵比寿) [東京散策]
連休に入り、ビールが恋しくなる陽気が続いています。
そこで、思い立ってヱビスビール記念館に行ってきました。
11時の開館と同時に入場すると、フロアの中央部に、ビールの発酵タンクが鎮座していました。
雰囲気を大いに盛り上げてくれます。
11時の開館と同時に入場すると、フロアの中央部に、ビールの発酵タンクが鎮座していました。
雰囲気を大いに盛り上げてくれます。
創業時の工場です。
工場を背景に第一号のビール瓶が浮かび上るように展示されています。
会社創業、明治20年(1887年)、写真の工場竣工は明治22年、製品出荷は明治23年の事でした。
この工場が、今の恵比寿ガーデンプレイスです。
ビール瓶が手作りであったため、口の大きさが一定せず、コルク栓を用いたそうです。
機械製造のビンに王冠のスタイルが登場するのは、しばらく後のことです。
ここは、「二百十日」で、私の好きな一節です。
会社創業、明治20年(1887年)、写真の工場竣工は明治22年、製品出荷は明治23年の事でした。
この工場が、今の恵比寿ガーデンプレイスです。
ビール瓶が手作りであったため、口の大きさが一定せず、コルク栓を用いたそうです。
機械製造のビンに王冠のスタイルが登場するのは、しばらく後のことです。
馬車による出荷が追い付かず、恵比寿停車場が作られ、貨車によるビール出荷が行われるようになります。
貨物専用駅が作られたのは明治34年、初出荷から10年少し経過後のことです。
工場の煙突の形状が特徴的です。
この煙突の風除けは、現在のサッポロビール本社ビルの玄関脇のモニュメントとなっています。
工場の煙突の形状が特徴的です。
この煙突の風除けは、現在のサッポロビール本社ビルの玄関脇のモニュメントとなっています。
恵比寿の工場は、昭和63年まで操業していました。
実は操業中の恵比寿工場を見学したことがあります。
驚くべきことに新入社員研修の中に、ビール工場見学というのが有ったのです。
今は考えられないことですが、のどかな時代でした。
もちろん試飲付きの工場見学で、現地解散の研修でした。
何を見たのか記憶はありませんが、新入社員一同、盛り上がったことだけは確かです。
実は操業中の恵比寿工場を見学したことがあります。
驚くべきことに新入社員研修の中に、ビール工場見学というのが有ったのです。
今は考えられないことですが、のどかな時代でした。
もちろん試飲付きの工場見学で、現地解散の研修でした。
何を見たのか記憶はありませんが、新入社員一同、盛り上がったことだけは確かです。
恵比寿ビールは漱石の小説「二百十日」に出てきます。
そのくだりをちょっと引用しますね。
阿蘇の宿での場面です。
阿蘇の宿での場面です。
「-ー 姉さん、ビールも序でに持ってくるんだ。玉子とビールだ。分かったろうね」
「ビールは御座りまっせん」
「ビールは御座りまっせん」
「ビールがない?-君、ビールはないとさ。何だか日本の領地でない様な気がする。情けない所だ」
「なければ、飲まなくっても、いいさ」と圭さんは又泰然たる挨拶する。
「ビールは御座りませんばってん、恵比寿なら御座ります」
「ハハハハ、愈々妙になって来た。おい君ビールでない恵比寿があるって云うんだが、その恵比寿でも飲んでみるかね」
「うん、飲んでもいい。ーー その恵比寿はやっぱり壜に這入っているだろうね。姉さん」と圭さんはこの時漸く下女に話しかけた。
ここは、「二百十日」で、私の好きな一節です。
文芸に出てくる恵比寿ビールの展示の解説文です。
「ビールは御座りませんばってん、恵比寿なら御座ります」
の文に付けられた英訳文のそっけなさに、思わず笑ってしまいました。
確かに文意はそのとおりなのですが、落っこちてしまった要素がいっぱいあるようです。
の文に付けられた英訳文のそっけなさに、思わず笑ってしまいました。
確かに文意はそのとおりなのですが、落っこちてしまった要素がいっぱいあるようです。
私の場合、出張先で見聞きしたことが、
「ビールは御座りませんばってん、恵比寿なら御座ります」
であるとすれば、
「ビールは御座りませんばってん、恵比寿なら御座ります」
であるとすれば、
帰って書く報告書は、
We don't have beer,but we do have Yebisu
になっているのだろうな、
と自責の念を込めての「ハハハ」です。
と自責の念を込めての「ハハハ」です。
最後の試飲に辿り付きました。
美味しく頂きました。
500円也で、展示解説と試飲2杯付きは満足度が高いツアーでした。
500円也で、展示解説と試飲2杯付きは満足度が高いツアーでした。
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