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鳥の目線で [東京散策]

スカイツリー 004.jpg
 
スカイツリーのスタイルは好きではないとか、
あちらこちらの景観の背景に姿を見せる無遠慮さが気に食わないとか、
さんざん言ってきましたが、
「一度ぐらいは」と、スカイツリーの展望デッキを目指しています。

展望デッキへ向かうエレベーターの内部は、隅田川の四季をテーマとした装飾となっているそうです。
乗ったエレベーターは、夏の花火がモチーフとなっていました。 

スカイツリー 006.jpg
 
エレベーターの中のディスプレーは上昇する地上高を刻々と示しています。
展望デッキへの期待を高める仕組みとなっていました。

地上高350mの展望デッキから、エレベーターを乗り継ぎ、450mの展望回廊へ向かいます。

スカイツリー 026.jpg
 
展望回廊からの眺めです。
眼下に広がる東京の街並み、壮観ですが、
ビル、ビル、々、と並んださまから、墓石の列を想像してしまうのは、私だけでしょうか。

スカイツリー 077.jpg
 
隅田川を下る水上バスの姿も見えます。

スカイツリー 082.jpg
 
下流に目を移すと、石川島、佃島、その先に広がる高層ビル群が望めます。
隅田川に架かる橋のデザインが、それぞれ異なっているのは、都市の景観として素晴らしいと、改めて感心しました。

スカイツリー 090.jpg
 
展望デッキに飾られた「江戸一目図屏風」は、江戸時代、文化年間の作品です。
鳥の目線で、街を俯瞰したいと思う気持ちは昔の人も同じなのですね。

六双の屏風中央の江戸城を中心に江戸の町並みを俯瞰する 構図の絵です。
その図、五重塔の聳える浅草寺の北に目を移すと、ちゃんと吉原が書き込まれていました。
山谷掘に沿った日本堤、そこを行き交う人々、そして見返り柳も描かれています。

墓地のような現在の景観と比べると、なんと牧歌的な眺めでしょう。
ガラス越しに見える外の景色より興味を持って見ることができました。

スカイツリー 118.jpg
 
上空から街を眺めてみたいという欲望は、鳥の目線を望んだと言うより、神の目を持ちたいという人間の希求なのでしょう。
昔も今も変わらないように思います。
そして今は、数千円の出費で欲望を満たすことが出来る時代です。
人々の欲望を満たす施設は、このような、ごつい構造物に支えられているのです。
建設に投入された資材、労力を思い浮かべると、バベルの塔の物語を思い浮かべてしまいます。
 

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