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除魔神事を見る(鎌倉) [東京以外散策]

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新年の江ノ島、鎌倉散策をしました。
新宿から小田急で江ノ島へ向かっています。
車内で求めた缶ビールは箱根駅伝のデザインとなっていました。

テレビでの観戦が例年の正月スタイルとなっています。
年末に読んだ本のせいで、観戦にも熱がはいりました。
「箱根駅伝 襷をつなぐドラマ」の著者酒井政人は東京農大で10区を走ったランナーです。
各区の戦略ポイント、選手のインサイドストリー、新人獲得のスカウティングなど、
テレビ観戦のガイドブックとして、面白い内容の内容ではありました。
その本の中のタイトル『MとA、新ブランド校の時代が到来するか』どおり、今年は青山学院の優勝でした。
そういえば「冬の喝采」という駅伝小説もありましたね。
作者の黒木亮は、瀬古から襷を受けて3区(55回大会)を走ったランナーです。

ビールのせいか、かなりな寄り道をしています。

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江ノ島から江ノ電で鎌倉です。(江ノ島、江ノ電省略、先を急ぎます。)
1月5日は鶴岡八幡宮の除魔神事です。
これを見に来ました。

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除魔神事は、「御的始」、「御弓始」と呼ばれる武家の事始めに由来する行事だそうです。
頼朝の鎌倉幕府における行事が起源といわれます。
「吾妻鏡」に治承4年(1180年)の御弓始の儀の記録があります。

弓矢には魔を除ける力があるそうです。
ですから、弓で矢を射て除魔神事となるのです。

神社で破魔矢が授けられるのも、そういう意味があるのですね。
あらためて納得しました。

今、引き手(右手)に「ゆがけ」を巻いているところです。
 
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最初は蟇目(ひきめ)を射ます。
蟇目矢は、鏑矢(かぶらや:先端に紡錘形のかぶらを付けた矢)の鏑に穴を数カ所開けた矢をいいます。
写真の矢の先端を見てください。
射ると、「ヒュー」と笛を吹くような音を出して飛んで行きます。
矢の出す音が邪を払い場を清めるといいます。

作法とおり、まず蟇目が射られました。

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その後、魔の字が裏面に書かれた的を射て行きます。
射手の肩から腕をみてください。
かなり力が要りそうです。

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この後、拝殿でお参りをしました。
拝殿への石段途中から振り返り、神事の進行を眺めたところです。

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小町通りの納言しるこに寄り、しるこで冷えた身体を温めて、無事、除魔は終わりました。
今年も良い年になるでしょう。


箱根駅伝 襷をつなぐドラマ (oneテーマ21)

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  • 発売日: 2014/11/07
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冬の喝采

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