すすきのの風(札幌) [只今出張中]
千歳空港で、飛行機を降りた途端、寒さが身体に伝わってきました。
前日は雪が降ったそうです。
さすが北海道と、実感しました。
一夜明けて、早朝の中島公園を散歩しています。
木々にはまだ、紅葉が少し残っていますが、歩道に積み重なった落ち葉に冬の近さを感じました。
前日は雪が降ったそうです。
さすが北海道と、実感しました。
一夜明けて、早朝の中島公園を散歩しています。
木々にはまだ、紅葉が少し残っていますが、歩道に積み重なった落ち葉に冬の近さを感じました。
散歩途中に見かけた民家です。
ちょっと時代がかかっていますが、長尺鉄板瓦棒葺きの屋根、外壁は下見板張り、ごく普通の建物です。
しかし、普段見かける建物と違っているような感じです。
しばらくボーっと眺めていて、その違いに気づきました。
違いは屋根の勾配でした。
普通の瓦棒葺きの屋根は1.5寸から2.5寸勾配で緩やかに作られています。
この家の屋根は、4寸から5寸勾配はあるでしょうか。
結果として、屋根面積が大きくなっています。
屋根と外壁のバランスが、印象を変えてしまっているのでした。
雪対策の構造なのでしょうか。
さて、朝からいきなり夜です。
私の場合、すすきのの風は、風は風でも、「すすきのの夜風」です。
冷たい風が酒場へと誘います。
ちょっと時代がかかっていますが、長尺鉄板瓦棒葺きの屋根、外壁は下見板張り、ごく普通の建物です。
しかし、普段見かける建物と違っているような感じです。
しばらくボーっと眺めていて、その違いに気づきました。
違いは屋根の勾配でした。
普通の瓦棒葺きの屋根は1.5寸から2.5寸勾配で緩やかに作られています。
この家の屋根は、4寸から5寸勾配はあるでしょうか。
結果として、屋根面積が大きくなっています。
屋根と外壁のバランスが、印象を変えてしまっているのでした。
雪対策の構造なのでしょうか。
さて、朝からいきなり夜です。
私の場合、すすきのの風は、風は風でも、「すすきのの夜風」です。
冷たい風が酒場へと誘います。
北海道学院大学の渡辺知樹教授は、北海道における居酒屋の起源について、次のように考究しています。
『北海道の居酒屋は「もっきり屋」から始まったと言われている。北海道の開拓が盛んになると、季節が巡るたびに漁師町でのニシンやコンブ漁、さらに炭鉱や農家へと、本州から多くの人が出稼ぎに来た。その人達が一日の労働の疲れを癒すため、地元の人達とともに通ったのが「もっきり屋」。酒を扱う酒屋や雑貨屋がコップに盛り切った酒「もっきり」を一杯いくらの金額で飲ませていた店のことだ。』(大学的北海道ガイド「北海道、炉端居酒屋「旅呑み」のススメ」から)
要は、「角打ち」(かくうち)のことですね。
私も北九州勤務時代、よくやりました。
北九州も、かつては労働者の町でした。
要は、「角打ち」(かくうち)のことですね。
私も北九州勤務時代、よくやりました。
北九州も、かつては労働者の町でした。
私が一日の労働の疲れを癒しに行った先で、出たのはこれです。
衝撃的な、刺身の舟盛りです。
名前の不明な魚は、いちいちお店のお姉さんを呼び止めて聞きましたが、種類が多くて頭の中がゴチャゴチャ。
・・・覚えられませんでした。
衝撃的な、刺身の舟盛りです。
名前の不明な魚は、いちいちお店のお姉さんを呼び止めて聞きましたが、種類が多くて頭の中がゴチャゴチャ。
・・・覚えられませんでした。
積み上がった刺身の山を掘り崩しても、その下からまた刺身が出て来て・・・・。
北海道らしい豪快さは十分堪能しましたが、正直、最後は辟易しました。
締めは、ラーメン。
「ラーメン横丁で」と言ったら、「あそこは観光者向け」と一蹴され、
「通はここ」と、札幌勤務経験がある同行者から紹介された店です。
店内に「昭和28年創業時・・・」との写真が掲げられていました。
なるほど、60年程の歴史がある店ですね。
「ラーメン横丁で」と言ったら、「あそこは観光者向け」と一蹴され、
「通はここ」と、札幌勤務経験がある同行者から紹介された店です。
店内に「昭和28年創業時・・・」との写真が掲げられていました。
なるほど、60年程の歴史がある店ですね。
一応写真を掲げておきます。
見た目は普通の味噌ラーメンです。
ところで、「北海道はラーメン発祥の地」だそうです。
見た目は普通の味噌ラーメンです。
ところで、「北海道はラーメン発祥の地」だそうです。
1911年(大正11年)、北海道大学前の「竹屋」という食堂に雇われた中国人王文彩が供した料理、
既に、横浜、神戸、東京で同様のものは提供されていましたが、
「支那そば」「中華そば」 が通称でした。
これを「ラーメン」と名付けたのが、竹屋の女将、大久タツなのだそうです。
麺をひっぱって延ばすから「拉麺」なのだ、そうです。(注)
ちなみに漢和辞典でみると、「拉」の字義は、「両手に物をつけて持つこと」転じて「両手で引っ張る」意味となっています。
ぶっそうですが、「拉致」(らち)の字も手で引っ張って連れ去るさまを表しています。
大学前のお店の女将だけあって教養もあったのでしょう。
あるいは、学生が提案したのかもしれません。
「支那そば」「中華そば」 が通称でした。
これを「ラーメン」と名付けたのが、竹屋の女将、大久タツなのだそうです。
麺をひっぱって延ばすから「拉麺」なのだ、そうです。(注)
ちなみに漢和辞典でみると、「拉」の字義は、「両手に物をつけて持つこと」転じて「両手で引っ張る」意味となっています。
ぶっそうですが、「拉致」(らち)の字も手で引っ張って連れ去るさまを表しています。
大学前のお店の女将だけあって教養もあったのでしょう。
あるいは、学生が提案したのかもしれません。
いまやラーメンが料理名として通称となっているので、北海道人がラーメン発祥の地と威張るのももっともです。
滞在中の最後は、千歳空港でジンギスカンを食べて、お腹もこわさず、無事帰ってきました。
めでたし、めでたし。
滞在中の最後は、千歳空港でジンギスカンを食べて、お腹もこわさず、無事帰ってきました。
めでたし、めでたし。
注:「ラーメンは札幌で生まれた!」杉本修(大学的北海道ガイド所収)
【本についてコメントを少し】
昭和堂は京都の出版社です。本書のコンセプト「専門書と旅行ガイドブックの中間に位置付けたい」なんだそうです。
「二兎を追うもの一兎を得ず」と思いつつ読みましたが、普通の旅行ガイドブックに飽き足らない人にはお勧めです。
地理、歴史、風土、産業など多角的な方面から学者による解説があります。
居酒屋チェーンの「つぼ八」発祥の地は札幌であること、当初の店舗の広さが八坪であるところから店の名前を「つぼ八」としたことなどもこの本で知りました。
ラーメンについてうんちくを語る杉本氏は「北海道産業史」の著書がある経営学部教授です。
「二兎を追うもの一兎を得ず」と思いつつ読みましたが、普通の旅行ガイドブックに飽き足らない人にはお勧めです。
地理、歴史、風土、産業など多角的な方面から学者による解説があります。
居酒屋チェーンの「つぼ八」発祥の地は札幌であること、当初の店舗の広さが八坪であるところから店の名前を「つぼ八」としたことなどもこの本で知りました。
ラーメンについてうんちくを語る杉本氏は「北海道産業史」の著書がある経営学部教授です。
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