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都電の旅、荒川線で三ノ輪へ [東京散策]

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都電荒川線の早稲田駅から三ノ輪へ向かいました。
三ノ輪が目的地というわけでもなく、ただ路線の終着点が三ノ輪であるというだけですが。

写真は大塚駅付近を走る電車です。
 
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東西線早稲田駅を下車し、早稲田大学の前を通過すると、まもなく荒川線の早稲田駅です。
ここから都電の旅に、出発です。

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鬼子母神前駅で途中下車しました。
けやき並木が、木陰をつくる心地よい参道です。
江戸名所図絵に「門前両側に酒肉店(りょうりや)多し」と紹介されていますが、今は静かな参道となっています。

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鬼子母神境内は早朝のため人影もうすく、静かです。
境内の有名駄菓子屋「上川口屋」もまだ開店まえでした。

拝殿は、元禄13年(1700年)の建築、上川口屋は天明元年(1781年)の創業です。
江戸の香りが漂う空間です。

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大塚駅で再度の途中下車。
戦前の大塚は三業地の遊客や天祖神社の縁日の人出で賑わったそうです。
その賑わいを取り戻そうと夏の大塚阿波踊りが行われます。
大塚駅の手前の線路沿いには、阿波踊りの提灯の列が華々しく飾られていました。(冒頭の写真です)

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三業地は何処?と駅前でキョロキョロとやっていましたら、
「大塚三業通入口」と大変単純明快な看板がありました。

三業通りを歩いてみました。
今は、淫蕩の風もなく、普通の通りですが、黒塀の料亭など雰囲気のある建物も少し残っています。

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再び電車に乗って出発です。
「チンチン」

昔は、発車時にチンチンと鳴らしていました。
チンチン電車の名の由来です。
車両後尾の車掌が安全確認を終えた合図でした。
いまは、ワンマンカーなので、チンチンはありません。

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庚申塚駅で見かけた光景です。
風にゆらめく「氷」の幟、ホームに間口を広げるお店。
地域住民に密着した路線だと感じます。

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電車は、飛鳥山、王子駅間は車道を走ります。
唯一の路面電車らしさを味わえる区間となっています。

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自動車に混じって電車が走ります。
運転手も緊張するでしょう。

写真の電車は7000形と呼ばれる車両です。

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荒川車庫前駅でも途中下車。
車庫の車両を覗きこみます。
7000形の車両に混じって、青く塗られた9000形の車両も見えます。

写真を撮るのに夢中となっていたら、「敷地内に入らないでください」と注意されてしまいました。

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ようやく三ノ輪に到着しました。
写真は8800形の電車、平成21年から運行している最新の車両です。

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三ノ輪で見たもの、食べたもの。

駅から日光街道を隔てた「浄閑寺」は、投げ込み寺として知られるお寺です。
吉原遊女の供養塔の近くに、山谷の労働者を供養する「ひまわり地蔵」があることを知りました。
「山谷には、労働に生き労働に老いて、ひとり寂しく人生を終える人が数多くいます。」
説明版の書き出しです。
ここにも手を合わせました。

「ジョイフル三ノ輪」はアーケードのある商店街です。
三ノ輪駅から一つとなりの荒川一中駅までアーケードが続いていました。
ここでお昼を食べました。
知る人ぞ知る「南千住砂場」です。
風格のある店構えです。

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「蕎麦前」を一杯。
剣菱を燗でやります。燗の加減が上手なのか、美味い酒でした。
あてに出していただいた蕎麦味噌がまたいい味で酒が進みます。
染付の器も涼しげです。

この後のもりそばも良い感じでした。
蕎麦湯で〆て、いい気持ちで店を出ました。

このあと、お腹の隙間を埋めるために買った「パンのオオムラ」のコロッケパンにも満足しました。

ソバも、コロッケパンも奇をてらうところなく、普段着のうまさを感じました。
三ノ輪は、いい街であると思います。




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