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包丁初め 神田 [東京散策]

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「四条流包丁儀式」を見物に神田明神まで出掛けました。
神社HPの「正午~」の表示を信じて、境内の一角に設えられた「まな板」の前で、ぼーと立っていたら、
「見られるのは、午後2時頃からです」と教えられて、時間潰しをしています。

神保町の喫茶店「ミロンガ・ヌオーバ」で時間調整中です。
ミロンガは昭和28年創業のタンゴ喫茶、見た通りの歴史を感じさせる外観です。
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書泉グランデ裏の路地にあります。
コーヒーも美味いそうですが、常時30種以上を揃えた各国のビールが飲めることでも知られています。

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包丁儀式から寄り道をしていますが、時間が来るまでは仕方ありませんね。
むろん、注文はビールです。
ギリシャのビール「ミソス」です。
ギリシャ語で「伝説」を意味することばです。
酢味噌ではないのですが、「酢味噌のような名前だ」と記憶しておくと覚え易いですね。
まあ、覚える必要もないと思いますが。

タンゴのレコード(CDではありません)を聞きながら、ゆったりと時間潰しを行います。

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午後1時半前に戻りましたが、包丁儀式のステージ(?)は既に黒山の人だかりでした。
潰し過ぎた時間をちょっと悔やみます。

まず神職のお祓いから始まりました。

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ついで本日の儀式の準主役、鯉が三方に乗って登場します。

ところで包丁儀式って何?という疑問があるかもしれません。
私もよく知りませんので、手元の辞典の解説を掲げることで説明に代えさせていただきます。
『包丁始めともいう。古くは、饗応において客前で料理人が包丁さばきを見せることももてなしの一方法であった。料理人が板前に座り、右手に包丁、左手に箸を持ち、いっさい素手で材料を触ることなく、まな板の上の魚や鳥を料理する。材料はツルまたはコイを用いる場合が多く、包丁人は烏帽子装束で、細かい規定にしたがい厳粛に行った。』
(改訂調理用語辞典)

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三方からまな板の上に移された鯉は、目の前で包丁を振り回されてもおとなしくしています。
まな板の鯉です。
(注・・・・すでに内臓が抜かれた状態になっているのですが。)

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いよいよ始まります。
スタートのポーズ、おもてなしのパフォーマンスだと実感できる派手さです。

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包丁と箸を上げたり下げたり、まだパフォーマンスやっています。

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いよいよ、切り始めました。

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包丁さばきが続き、切った身を箸と包丁でまな板からすくい上げると、見事、一本につながっています。
人垣の中から「ソーセージになっちまった」との声があがり、見物人から一斉の拍手が起こりました。
ここが見せ場のようです。

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包丁人、介添え役が一斉に退場した後のまな板には、分解された鯉が横たわっていました。
見事にバラバラになっています。

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めでたし、めでたし、で帰途に着きました。


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