SSブログ

極大射程・・名古屋城で考える [只今出張中]

名古屋 058.jpg

今回の出張先は名古屋でした。
朝、名古屋城を1周しました。
お城は名古屋台地の西北端に立地します。
地形図を眺めると、天守閣のある本丸、官庁街となっている三の丸、外堀の外の碁盤割と呼ばれる旧城下のいずれも標高14メートルの台地の上にあります。
ですから大手方面から眺めると高低差に乏しい表情のお城です。
しかしお城の西と北側は台地下となり写真のような眺めとなります。
尾張平野を西から来る敵を想定した造りであることが実感できます。

南と東の堀は空堀となっていますが、西と北に幅が広い水堀が広がっています。
これも西の勢力に備えた造りでしょう。
名古屋 065.jpg


西北角に建つ、清須櫓は清須城の古材を使用して建築したものだそうです。
堀の幅は50メートルはあろうと思われます。
当時の火縄銃の有効射程距離は150~200mといいますが、
鎧兜の装甲貫徹距離は50mと言われたそうですから、堀の幅も火縄銃ベースの計算になっているのでしょうか。

名古屋 070.jpg


西の堀端から天守郭までの距離は300メートルくらいでしょうか。
窓に覗く人影を射ぬくには火縄銃の有効射程を優に超えます。

名古屋への新幹線で読んだ小説「ママの狙撃銃」(荻原浩)に発想が影響されています。
2児の母親、育児と主婦の顔とスナイパーとしての姿の落差を、育児やガーデニングなど日常生活のディテールを克明に描写することで際立たせている面白い小説でした。

そのママの狙撃銃がレミントンM700です。
有効射程は400mくらいでしょうか。
天守の人影も狙えますでしょうか。

ステーブン・ハンターの小説「極大射程」でスワガーが使用している銃もレミントンM700です。
レミントンM700はハンティングライフル(猟銃)として販売されていますが、アメリカ海兵隊が狙撃銃として部隊内で改造した銃がM40です。
小説ではママ=曜子の祖父がM40を使用するくだりがありました。
射撃性能に定評があるのか、小説やアメリカ映画でよく見かける銃ですね。

名古屋 071.jpg


名古屋城周辺を歩いています。
紅葉が真っ盛りです。

名古屋 075.jpg

本丸正門前の広場の銅像。
この人です。後姿でわかりますね。
名古屋城は天下普請ですので、この人以外の大名も築城に携わっています。
何故、清正だけが銅像になるのでしょうか。

名古屋 079.jpg

名古屋名物、鬼まんじゅう。
砂糖と薄力粉の生地に、さつま芋の角切りを混ぜて蒸した饅頭です。
その姿が鬼を連想させることから鬼まんじゅうです。
覚王山の梅花堂が有名です。
最近は、いろいろな店でも売られており、名古屋駅あたりでも買えます。
写真は高島屋地下で買った「餅文」の鬼まんじゅうです。
日持しないのが欠点です。

ママの狙撃銃 (双葉文庫)

ママの狙撃銃 (双葉文庫)

  • 作者: 荻原 浩
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2008/10/16
  • メディア: 文庫
カバーの絵が、スナイパーライフルではなくアサルトライフル(突撃銃)のM16みたいなのがちょっと残念です。
ゴルゴ13の影響でしょうか。
カバーとは関係なく、中身は面白い本でした。

極大射程〈上巻〉 (新潮文庫)

極大射程〈上巻〉 (新潮文庫)

  • 作者: スティーヴン ハンター
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1998/12
  • メディア: 文庫

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。