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錦秋を求めて [東京散策]

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先々週は青森出張で、いきなり「冬景色」の世界に行ってしまいました。
順序が逆となってしまいましたが、紅葉の季節感を味わいたいと思っています。
紅葉の秋では平板な感じがして、錦秋という言葉に味わいを感じます。
錦秋の言葉から積み重なったボリューム感と秋の日差しを受けてキラキラと輝く躍動感のある紅葉のイメージが湧いてくるのは私だけでしょうか。
イメージは人それぞれであるとは思いますが。

ある本(注)のコミュニケーションに関する記述の中で、単語を圧縮ファイルに例えていることに感心しました。
人は圧縮ファイルのやり取りでコミュニケーションを円滑に行っているのです。
単語の受信者は頭の中で圧縮ファイルを解凍するのですが、
単語を展開した結果の内容はその人の人生経験や知識により、
異なったイメージを形造っているものである、という趣旨の内容であったと思います。
なるほどと思いました。

写真は東京中央郵便局の旧局長室から眺めた東京駅です。
駅舎を水平目線で間近に見られるスポットです。
さて、前置きが長くなりましたが、錦秋を求めて出かけます。

(注:「ビジネスで一番大事な「心理学の教養」」酒井穣、中央公論新社)
古川庭園 031.jpg

錦秋のイメージに近いでしょうか。
「一山これ紅葉」とはいきませんが、都区内ではこれが限界かもしれません。
旧古河庭園の紅葉です。

古川庭園 054.jpg

古河庭園は武蔵野の台地と斜面、低地と高低差がある地形に広がっています。
台地上の洋館、斜面の西洋庭園、そして日本庭園が低地に配置されます。
日本庭園の紅葉が目当てで来たのですが、洋館の造りも気になりました。

古川庭園 036.jpg

心字池は紅葉で縁取られていました。
しばし秋の日差しの中で錦繍の眺めを楽しみました。

古川庭園 061.jpg
 
台地上の洋館は、ジョサイア・コンドルの設計です。
先日は岩崎邸の建物を見てきましたが、同じ設計者でもずいぶんと趣が異なる建物です。
レンガ積の躯体に、小松石(安山岩)を外装として貼り付けてあります。
岩崎邸の明るく軽快な感じとは異なり、重厚、堅牢という言葉が似つかわしい洋館です。

古川庭園 060.jpg

邸内の片隅に車庫がありました。
洋館と同じ時期に作られた建物です。
小松石で覆われた本邸では見ることが出来ないレンガ積の様子が観察できます。
古河邸は大正6年に完成していますが、関東大震災(大正12年)の揺れにビクともしなかったと言います。
当時、受傷した避難民の救護所に提供されたそうです。

つい、興味が建築物に惹かれ、
紅葉の話はどこかへ飛んでしまいました。
まあ、紅葉もきれいでした。


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  • 作者: 酒井 穣
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2013/07/09
  • メディア: 新書


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