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博多の町あるき [只今出張中]

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福岡市はもともとは福岡と博多の二つの町でした。
市制施行に伴い、第1回市議会で名称選定を巡る投票が行われました。
福岡と博多を支持する票は割れ、同数となり、議長決裁で福岡市と決まった経緯があります。
博多の住民にとっては残念な結果となりました。

町の歴史は古く、大宰府の外港としての役割を持っていました。
博多津と言ったそうです。
交易に従事する商人たちの町として栄えていました。
博多の総鎮守とされる櫛田神社の創建が757年という事でも、歴史の古さが知れます。
ちなみに福岡の名称は黒田官兵衛の出身地備前福岡に由来します。
黒田家が関ヶ原以後この地に転封された以後の歴史という事になります。

今回は福岡出張でありますが、博多に敬意を表しまして「博多の町あるき」のタイトルにしました。
写真は櫛田神社境内に飾られた祇園山笠の写真を写したものです。
今年のお祭り、終わっていますので、写真で祭の賑わいを偲びます。

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祇園山笠の雰囲気を味わうことが出来ないかと、櫛田神社に来ています。
ここから山笠がスタートし、博多の町を5km駆け抜け、ゴールまでのスピードを競います。
現在は7つの流れの山笠が参加していますが、かつては13もあったそうです。
ところで流れというのは博多の町をいくつかのグループに分けたもので、秀吉による町割りに起因します。
複数の町内がグループをつくり、山を担ぐのです。
その重量約1トンと言われます。

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神社境内に飾り山笠が展示されていました。
見上げるような高さです。
明治初期までの山笠は高さ16メートルを超える山笠が街を練ったそうです。
その後、高さは低くなって現在の山笠のスタイルになっています。
町に走る電線のせいでしょうかね。

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櫛田神社の鳥居前には、商家の並ぶ博多の町を思わせる街並みが再現されていました。
そういえば、長谷川法世の「博多っ子純情」という漫画がありましたね。
祇園山笠にかける博多の人の思いが伝わってくる作品でした。
山笠中心に生活すべてが回っているような気がしました。

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山笠のゴール地点です。
追山笠廻り止と表示されたゲートがゴールラインです。
山笠の舁き棒の先端が回り止に入った時間を競うのです。
白壁のお菓子屋さん萬盛堂の2階の窓から見て、計測するのです。
萬盛堂の鶴乃子は博多の銘菓ですね。
創業は明治38年の老舗ながら鶴乃子は早い時期にマシュマロを使ったお菓子です。
私の好みでは、お昼休みに立ち寄って試食した栗大福に後ろ髪をひかれる思いがしました。

ついでながら、福岡県のお菓子で気に入っているのは、「なんばん往来」です。
残念ながら博多ではなくて、飯塚市のお菓子屋さんです。
さらに余計なことですが、小倉の湖月堂の栗饅頭は日本一であると思っています。

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博多で食べたものです。
博多うどん!
櫛田神社の近くの「かろのうろん」を食べたかったのです。
かろのうろんは北九州勤務時代に食べて感動しました。
ここのうどんつゆを福岡のニビシ醤油株式会社が商品化しているほどです。
五木寛之もそのエッセイで「博多はラーメンという人がいるが、私はうどんだと思う」と書いているくらいです。
今回、店の営業時間と私の就業時間が重複しており残念な結果でした。

24時間営業の弥太郎うどんを朝飯代わりに頂きました。
写真は「ごぼ天うどん」です。
博多のうどんは羅臼昆布使ったつゆが美味しいのと麺のやわらかさが特徴です。
讃岐うどんの腰と比較すると弱腰もしくは無腰のような感じです。
この感じが好きです。
弥太郎うどんも40年以上続いている店なのでそれなりに美味しかったです。
酔っぱらったオッサンが朝からカウンターでとぐろを巻いているのが24時間の店らしいところです。

 

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中州の映画館です。
映画が全盛だった頃の雰囲気のファサードに思わずカメラを向けてしまいました。
「博多っ子純情」も西鉄の路面電車が走っていたり、昭和の匂いがプンプンする作品でした。


博多っ子純情 (中学生編1)

博多っ子純情 (中学生編1)

  • 作者: 長谷川 法世
  • 出版社/メーカー: 西日本新聞社
  • 発売日: 2005/05
  • メディア: 単行本

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