神田川から護国寺、播磨坂まで(さくら散歩) [東京散策]
神田川の面影橋を起点に花見散策を試みます。
地下鉄の高田馬場駅を降りて、都電の走る新目白通りを超え、面影橋に到着しました。
写真は面影橋からの眺めです。
川沿いの遊歩道を江戸川橋に向かって歩きました。
神田川にそって新江戸川公園、江戸川公園が続きます。
かつて神田川は都電荒川線早稲田駅から飯田橋付近までの区間に限って江戸川と呼ばれていたそうです。
公園や橋の名前にその名残りがあります。
「東京染ものがたり博物館」
こんな施設を見つけました。
染物屋さんがやっているようです。
中を覗いてみました。
江戸小紋の端切れなどがありました。
・・・・けっこうな値段です。
昭和の初期から30年代頃までは神田川沿いに染物屋さんが300軒ほどもあったそうです。
京都、金沢と並ぶ三大産地と言われました。
今では信じられませんが。
神田川に架かる江戸川橋から一直線に延びる音羽通りの先に護国寺があります。
護国寺は母桂昌院の進言で綱吉が創建したお寺です。
母に従って綱吉の参拝がたびたびありました。
音羽通りは将軍の御成り道であったわけです。
音羽の地名は大奥の女中音羽の名前に由来します。
写真は仁王門をくぐり、不老門へ向かう参道です。
明治、大正の2度の火災で多くの堂宇が失われていますが、それでもなお創建時の建物も残っています。
不老門の先の本堂(観音堂)も元禄時代の建物だそうです。
本堂裏手は墓地です。
山県有朋、大隈重信、三条実美など重々しい人物の墓があります。
大隈の墓は従一位と彫られていますが、三条のは正一位とありました。
佐賀藩の下級武士と、生粋の公卿の違いでしょうか。
正と従の違いは、きっと純米酒と本醸造の違いみたいなものなのでしょう。
味は人の好みそれぞれでしょうが、アルコール添加の本醸造よりは純米のほうがなんとなく有難味がする。
・・・以上のような思考で自分を納得させます。
花まつりには少し早いですが、境内にはお釈迦様が飾られていました。
お釈迦様にかけるのはやはり甘茶でした、お酒ではなく・・・。
さて次は播磨坂へ向かいます。
春日通を播磨坂へ向かいます。
途中、丸の内線茗荷谷駅の脇を下る細い坂道があります。
茗荷坂です。
坂を下る途中の林泉寺は「縛られ地蔵」で有名です。
願いを込めてひもで地蔵をしばり、願いがかなうとひもを解くという信仰なんだそうです。
でも自分の巻いたひもはどれだか分かるのでしょうか。
未だ願いがかなっていない人の分を誤って解いてしまったらどうなるのでしょうか。
なお、縛られ地蔵は都内にあと2か所あるそうです。
坂道を再度登り、春日通へ戻ります。
播磨坂の桜並木です。
松平播磨守の上屋敷(水戸家の支藩)に由来する名前の坂です。
桜の花もそろそろ見飽きました。
もう、散ってもいいですよ。
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