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みたままつり・・・九段 [東京散策]

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7月13日から16日は靖国神社の「みたままつり」でした。
昭和22年に始まった行事なので、もうすでに60年を超える歴史となっています。
日本古来の盆行事にちなむ行事だそうです。
盆行事というと仏教行事と思っていましたが、そうでもないようです。

靖国神社の参道の両側に並ぶ露店の数もすごいですね。

先日、大阪の適塾の物干台の記事で、大村益次郎のことを紹介ました。
その大村の銅像が、ここ靖国神社の参道にあります。
その銅像を見ることが本日の目的のひとつです。

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鳥居を抜けると参道の両側に献灯が並びます。
その数、3万個といいます。
夜は献灯に灯がともされるそうですから、きっと壮観でしょう。

正面に立つのが大村の銅像です。
司馬の小説「花神」のなかで益次郎の風貌は次のように紹介されています。
「蔵六(益次郎)は一種顔に力のこもったぶおとこで、眉が異常にふとく、目はぎょろりとしているが、光はあまり感じさせない。同郷の長州人たちはこのいかにも珍奇な顔をみて、火吹達磨のようだ、と悪口をいった。かれの生きた時代は、薄化粧をしても似合うような紅唇白面のやさおとこが娘たちに気に入られていたから、蔵六はやたらに恋をできるかおではなかったろう。それに無口で、とびきり無愛想であった。」

風貌の説明としてはすこし長々しく、かつ恋は無理だと主観を交えて記述されています。
これではどんな顔かと見たくなるではありませんか。
それで銅像見学です。

近寄って見上げてみました。
眉の表現に感心しました。
しかし、この銅像の製作者は顔の造形に苦労したのではないかと、同情をしました。


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本殿前の門に七夕飾りがかざられています。
仙台から献納された七夕飾りでした。

この門から先は動物を連れて入ることはできません。
犬が一匹、ちょこんと座っていました。
参拝中のご主人を待っているのでしょうか。

このあと本殿で神妙に参拝をしてきました。
母の兄が、太平洋戦争で戦死しています。
母の代参のつもりで参拝をしました。

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献灯には、献納者の名前が書かれています。
その中に「第三十八師団戦友会」「沼司会(第三十八師団司令部戦友会)」の献灯を見つけました。

亡くなった父は、38師団司令部に勤務していました。
38師団は、岐阜、愛知、静岡出身者で編成された師団です。
開戦時には香港攻略に参戦、その後ジャワ島パレンバンに進出したのち、ガタルカナル戦にも参加しています。

献灯を懐かしい思いで見上げました。

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