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桜餅食うてぬけけり長命寺 [お菓子]

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見番通りを歩いていると、やがて通りの左手にお寺が見えてきます。
長命寺です。
そして、長命寺と言えば桜餅です。

「桜餅食うてぬけけり長命寺」は高浜虚子の句です。
高浜虚子で思い出しましたが、新潟の萬代橋のたもとにも虚子の句碑がありました。
「千二百七十歩なり露の橋」
虚子の句は主体の動くさまが想像できていいですね。
土手沿いに歩いてきて、桜餅をしっかりと食べ、長命寺はパスしてしまった、という情景の句でしょうか。
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見番通りから、長命寺の境内を抜けると、隅田川の土手沿いに桜餅の「山本や」がありました。
店前の行列に並ぶこと約30分、やっと桜餅にありつくことが出来ました。

長命寺の門番山本新六が享保2年(1717年)に土手の桜を利用して桜餅を売り出したのが始まりといいます。
さらには二代目の娘、おとよの美貌と愛嬌で評判が高まったそうです。
以来、現在に至るまで、「長命寺といえば桜餅」の名物店として続いています。
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桜餅の「山本や」のすぐ近くに言問団子があります。
こちらは明治2年の創業、こちらも行列が出来ていました。

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三色の団子はそれぞれ餡が異なります。
小豆餡、白餡、味噌餡です。
味噌餡には新潟産の赤味噌を使用していると栞に記載してありました。
「名にし負はばいざ言問はむ都鳥わが思う人はありやなしやと」
在原業平の歌にちなむ命名だそうです。
湯呑に描かれているのは都鳥なのですね。


 

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